彼岸になったのでジャガイモを植えました。
ジャガイモの植え付けについての報告です。
ジャガイモはいつ植えるか?
今回は春植えですが、このあたりでは春も秋も彼岸までにといわれています。
どうして彼岸までなのでしょうか?
春は暑くなって腐る前に収穫する。
梅雨の雨で掘り上げるタイミングを逃さないようにする。
多分こんな理由だと思います。
3月植えは地域によっては遅霜で芽が枯れることもあるので注意が必要です。
秋植えは霜が降りる前に収穫できるようにするために秋の彼岸には植えるのだと思います。
霜にあたると黒く枯れてしまいます。
霜にあたってから収穫しても問題ありませんが。
今回植えた品種
今回はキタアカリとキタカムイの二種類にしました。
このあたりではダンシャクとメイクインが定番ですが、うちでは味がいいのでキタアカリにしています。
今回、キタカムイというはじめての品種を見つけたので試しに買ってきました。
種イモの切り方
種イモはそのまま植えるともったいないので、数個に切り分けて数を増やします。
また、芽数を調整するためにも切ります。
左の写真がイモの下です。このへこんだ部分が茎につながっていました。
これを下にして、右の写真のように芽を確認します。
左右に芽が残るように縦に切り分けます。
縦に切る理由は根になる組織が縦にのびているからです。
この組織を切らないように、根がのびるように縦に切ります。
品種にもよりますが、芽数が少なくて大きなイモがとれる品種は二個程度に切ります。たとえばダンシャクです。
芽がたくさんできて小さなイモになりがちな種類は三つくらいに小さく切り分けます。たとえばキタアカリです。
この芽数の調整で芽かきの手数が減ります。
ただ、あまり小さく切るとうまく芽がでないこともあります。
私はキタアカリを小さく切るので、芽かきはほとんどしません。
マルチは張るか?
10年前に張っていましたが、それ以後張っていません。
イモを植え付けてからマルチを張るわけですが、芽がマルチを押し上げるタイミングでマルチをカッターナイフで切って日にあててやります。
これがけっこう手間で、何回も畝を見回らなければなりません。
もうひとつの理由は高齢になったために土寄せ作業が負担に感じるためです。
草をとりながら三回の追肥土寄せをしますが、この作業が大変でもうできないようになりました。
もうひとつのマルチを張る理由は、肥もち・水持ちがいいことです。
草もはえなくなります。
マルチの張り方
マルチの張り方など余計なことですが、私は端を土で固定してマルチのほうを引っ張ています。
この方法がいい理由は、長い畝でも途中で仮止めができるからです。
もしこれを反対にすると、風があるときなど土で抑えるのに苦労します。
マルチに最初から穴をあけておく
こうすれば毎日見回らなくてもいいことになります。
左の写真のような道具で穴をあけてもいいのですが、右のようにマルチを破って植えました。
穴をあける手間をはぶきました。
植えつけ時の肥料(元肥)はどうやるか?
マルチを張らないときは、株間に化成を一握り置く方法が多いようですが、私は土をかけてから上に化成をまいていました。
今回は元肥として発酵ケイフンを少し入れて耕しました。
発酵ケイフンのほうが肥もちがいいような気がします。
そうか病は大丈夫か?
ジャガイモ特有の「そうか病」という病気があります。
肌に点々と粒ができる病気です。
食べる分には問題がないのですが、見た目が悪いため嫌われています。
その病気のおもな原因が石灰だと読んだことがあります。
したがって、石灰、苦土石灰、ケイフンは使わない方が多いようです。
今回はテストもあってケイフンを入れてみました。
追肥はどうするか?
マルチを張っているので、
追肥はやりにくいのですが穴を持ち上げて化成を入れてやろうと思っています。
逆さ植え
普通はイモの切り口を下にして植えますが、今回は逆に切り口を上にして植えました。
本で読んだのですが丈夫な芽が出て、いいイモがとれるそうです。
以前、試したことがありますが、発芽に時間がかかるのでやめました。
今回はマルチを張ってからの浅植になるので切り口を上にしてみました。
緑化に注意
マルチの穴からイモがのぞくことがあります。
そのままにしておくと、日光にあたって緑化してしまうので土をかぶせるなどの作業をしたほうがいいとおもいます。
連作障害
今回二本の畝をつくりましたが、そのうちの一本は前作ピーマンをつくったところです。
ピーマンもジャガイモもナス科なので、いわば遠縁にあたります。
連作障害が少し心配ですが、ここまで考えていると植える場所がなくなってしまうので今回は無視することにしました。
膝が曲がらない、体力がなくなったなどを理由に手抜きの植え付けになりました。
なにか参考になればいいのですが。