原因と対策について考えてみます。
右が枯れたトレイで左はまき直したものです。
まき直しにも同じ培土を使いました。
枯れた苗をみると、地上部はいいのですが根が枯れていました。
たぶん根腐れだと思います。
ブロッコリーもこんな状態です。
原因は水のやりすぎだと思います。
この写真のセルの下はカゴを裏返しに置いています。
これで地面との空間をあけています。
もともと30センチくらい高くしているところに、このような置き方をしています。
これで水やりをしても、どんどん下に流れていくので毎日水やりをしていました。
それが原因で根腐れになったと思います。
そもそもの原因は私の考え方の間違いでした。
セルの根は底穴から出ないほうがいいと思っていました。
なにかで読んだことがあります。
底穴から根が出ず、セル内でまくようにしたほうがいいという記事でした。
そこで、30センチくらい高い台にセルの底に空気が通りやすいように網目の入れ物の上に置いていました。
このため乾燥するので、毎日水をやってしまいました。
その結果が根腐れということになりました。
ペーパーポットをご存知でしょうか?
この状態から広げてセルのような形になります。
ここに培養土を入れるので、セルトレイと同じように見えますが、じつはこれには底がありません。
この写真のセルをのせている浅い箱といか、トレイのようなものに広げて土を入れます。
底がないので、根はこの入れものの底に広くのびていきます。
ここにヒントがありました。
いままで底から根が出ないことを考えていましたが、この方法で根をセル底から出してもいいと思いつきました。
根が出て広がりすぎる前に定植してやればいいのです。
このように底穴から根が出はじめています。
この根がトレイに残っているわずかな水を吸って、生長していきます。
つまり、こうすることで水をやる回数をへらせるということになります。
この程度になればそろそろ定植の時期です。
底穴から根を出さないことばかりを考えて、下に空気が通るようにしていました。
その結果、乾燥しすぎるので水を過剰にやることになりました。
トレイに入れて多少の水分を下からも吸水し、根ものばせばそんなに水をやらなくても育つようになりました。
きょう定植をしたので、セルを抜いてみました。
うまくまいていました。
セルをトレイの上において、底穴から出た根からも水を吸わせるというだけのことです。