発酵ケイフンを使った野菜も収穫時期を迎えたので、肥効と肥料の使い方についてまとめてみました。
元肥は畝たてのとき土に混ぜ込む肥料です。
元肥にはどんな野菜にも共通して、石灰+発酵ケイフンを使っています。
追肥には化成肥料と発酵ケイフンの二種類を使っています。
元肥だけの代表的な野菜は大根です。
畝たてのとき石灰とケイフンをすき込んでマルチをかけました。
追肥はしていませんが、順調に成長しています。
水菜とルッコラです。
ほうれん草など収穫までの時間が短い野菜は元肥だけで育てています。
写真はありませんが、エンドウなど豆類もこのタイプの野菜です。
元肥のあと、生長にあわせて発酵ケイフンの追肥をする野菜はネギです。
追肥として数回ケイフンをやっています。
化成肥料はやっていません。
ニンニクです。
発芽してから発酵ケイフンを数回やりましたが、少し大きくなりすぎました。
厳冬期をこえるにはもう少し小さいほうがよかったかもしれません。
ラッキョウです。
これも元肥+発酵ケイフンの野菜です。
暖かいからか大きくなりました。
ワケギです。
何度もヌタをしました。
収穫した後にもう一度発芽した苗を植えています。
つぎは三月ごろ、もういちど分結して大きくなったときに収穫します。
元肥と化成肥料の組み合わせはおもに葉がまく野菜、実とか花蕾がつく野菜に使います。
白菜、キャベツなどには、成長期(巻きはじめ)に化成を一回だけやります。
化成肥料の追肥は、この成長期にやる一回だけです。
左がレタス、右が白菜です。
ちょうどこのころ、化成肥料を株元へ半握りほどやります。
多分30グラムくらいだと思います。
キャベツも化成肥料を一回だけやる野菜です。
その後、数回発酵ケイフンをやりました。
ごらんのように外葉がわれるくらいおおきくなりました。
ブロッコリーです。
すこしタイミングが遅れましたが、株間に化成をやりました。
発酵ケイフンの肥効については、とくに不足しているという感じはありません。
私が使っている発酵ケイフンの成分表です。
このケイフンには窒素は3.5%しかありません。
化成14程度にするには四倍やらなければいけません。
しかし、このケイフンが微生物のエサになって作られる栄養分が多少あると思います。
いまのところ元肥には石灰とケイフンを使っています。
これはどんな野菜にも共通しています。
量もほぼ同じです。
豆類とほうれん草には石灰を多めに使っています。
追肥のタイミングは野菜によって変えています。
白菜など葉がまく大型の野菜には、葉がまきはじめたころに株もとに化成をやります。
茎ブロッコリーなどの長く収穫するものには、化成をやったあと発酵ケイフンを追肥します。
ケイフンをやってから一日か二日たってから条間を中耕します。
この中耕が最も大切な作業だと思っています。
これを数回繰り返します。
やりすぎると上のニンニクのようになってしまいます。
もともと土が持っている力の問題もありますが、うちの畑ではこれで問題なく収穫できています。
ただし豆類には追肥はしません。
するときは、ようすを見て実をつける前、花が咲くころにすこしやります。
次は夏野菜でのテストです。
実をつける野菜が多いので、これをこれを発酵ケイフンだけでつくれるか試したいと考えています。
発酵ケイフンには、中耕・土寄せという作業が必要になるのでマルチが張れません。
この点がこれからの課題かもしれません。
もしこれができるようであれば、有機栽培ということになります。
だらだらとした長い文章をごらんいただきまして、ありがとうございました。