ジャガイモは春作と秋作があり、年二回つくれます。
まとめて作り方をおさらいしてみようと思います。
まずは品種です。
今回、秋作はニシユタカにしましたが、このほかにはデジマくらいで、秋作用の種イモは品種が少ないようです。
春作の代表はダンシャクとメークインだと思います。
そのほかにも、アンデスレッドなど珍しい品種がたくさんあります。
私は毎年キタアカリをつくりますが、小さなイモが多いのでダンシャクに変えようかと思っています。
しかし、味がよくてファンも多いので結局両方つくることになりそうです。
種イモの大きさが収穫するときの大きさになるので、それも参考にされるといいと思います。
最初に注意することを書かせていただきます。
普通の野菜と違って石灰をきらうので、入れないようにしています。
きらうというか、ジャガイモ特有の病気である「そうか病」が発生しやすくなるからです。
これはジャガイモの肌につぶつぶの点ができる病気です。
食べる分には全く問題はありませんが、見た目が悪いので石灰は使いません。
もうひとつ、ケイフンにも石灰分が多く含まれるので、使わないようにしています。
肥料は化成しか使えないことになります。
種イモは植える一か月くらい前に買っておきます。
最近はみなさんスタートが早いので、なくなってしまうからです。
涼しい日陰に置いておくと、自然に芽がでてきます。
芽がこの程度の大きさになると、植える三日ほど前に種イモを切り分けます。
切り分ける目的は、種イモを増やすことと芽数の調整です。
切り方ですが、この写真では右が上で左が下です。
下のほうをヘソとかいいますが、ここにツルがついて本体とつながっていました。
上から下に向かって、この写真では右から左に向かって包丁をいれます。
生長線が上から下に向かっているので、必ず縦方向(この写真では左右)に切ってください。
切り口を上にして保管していると、中三日くらいでデンプンが乾いて白くなります。
切り口が白く乾くことによって、この面から腐ることを防ぎます。
こんな状態になります。
このような溝を切って、長靴の後ろと前にイモを置いていきます。
溝は深くすれば土寄せが楽になる反面、掘り上げに苦労します。
イモは切り口を地面につけておきます。
株間は靴の幅、30センチくらいでいいと思います。
株間をあけて疎植にするほうが大きいイモがとれるという意見もありますが、この程度でいいと思います。
大きいイモをとるには、株数の調整(間引き)のほうが効果的だと思います。
もうひとつ私は収穫時期を遅らせます。
どうもこのあたりでは、競争のように掘り上げますがそんな必要はないと思います。
秋は霜までには、春は梅雨までにはということを考えています。
とくにキタアカリはおおきくなるまでに時間がかかるので、おそく収穫するようにしています。
元肥をするのであれば、このとき株間に堆肥をまいて上から化成をふりかけます。
この堆肥はバーク堆肥でいいと思います。堆肥の働きは化成を吸着させて流れてしまわないようにするためです。
定植時期ですが、私は春も秋も彼岸までにはと思って実行しています。
なぜ彼岸なのかというと、秋は霜が降りて枯れるまでには収穫したいためです。
春はとくに問題はありませんが、梅雨までには収穫するためです。
今回は元肥をしなかったので、芽がわずかにのぞいたこの時点で化成をやりました。
このあとも生長のようすを見て、三回程度は追肥・土寄せをするつもりです。
これは捨てていたイモからでた芽です。
この芽を意図的に作って植えるという方法があります。
この方法だと伏せこんでいた種イモから次々と発芽するので、それを一本ずつ植えていくことになります。
間引きの手間は省けるようですが、種イモを植えるほうが簡単なようです。
広い面積に次々に植えるのであれば、いいかもしれません。
どんな野菜でもそうですが、あまり考えすぎずに植えればできます。
ありがとうございました。